エンジェルス投手・打者としてもすばらしい結果を叩き出す二刀流、大谷翔平選手に熱狂しているファンも多いでことでしょう。
今年もメジャーで大活躍中の大谷選手ですが、2022年までは、大谷翔平選手の年俸が安すぎる、と言われていました。
たしかに昨年までは、素晴らしい成績を叩き出しているにもかかわらず、現役メジャーリーガーの年俸に比べると、かなり年俸は低かった。
今年2023年は、大谷翔平選手の年俸は、昨年に比べて大幅アップとなり、日本人選手初の3000万ドル(約40億5000万円)となりました。(1年契約)
しかし一方では、現在の成績を考慮すると、かつてない巨額な契約が結ばれるのでは、と話題になっています。
今回は、大谷翔平選手の今後の年俸、噂されている総額400億円の可能性はあるのか、調べてみました。
大谷翔平の年俸はどうなる?
メジャーで活躍する日本人選手と比べても、
大谷翔平選手は、これだけ良い成績を残しているのに、「年俸が安すぎる」と言われて続けてきましたが、ようやく今年に入って、メージャーリーガーとしての年俸になりました。
しかし、大谷翔平選手の功績を考えると、まだ安いのではと言われています。
また、海外メディアのThe DIGESTでも、それについても伝えています。
「これだけの成績を収め、ア・リーグMVPを受賞したトロフィーケースを持ってしても、この27歳はメジャーリーグでもかなりの低賃金の選手である」と指摘。続けて「オオタニは550万ドルで、他の5人とともにMLBで(年俸ランキング)238番目に位置付けられている。エンジェルスのチームメイト、マイク・トラウトが2022年に稼ぐ金額よりはるかに低いのだ」
本来なら、もっと高額の年俸を受け取れるはずの大谷選手の年俸が、安かった理由に、
エンジェルスと契約を結んだ当時の『新労使協定』にありました。
【労使協定(ろうしきょうてい)】とは、
労働者と使用者との間で締結される、書面による協定のことである。機構(MLB)&オーナー側と選手会が、5年に1度改定される労使協定。
大谷翔平選手がメジャーでの活躍を表明した約1年程前の2016年に、新しく『新労使協定』が結ばれました。
その協定には、
25歳未満の外国出身の選手はアマチュアとみなされ、メジャーでの契約はしてはならない
という不可解な項目がありました。
当時の大谷翔平選手は、日本でのプロ野球選手としての経験が5年ほどで、年齢はまだ23歳だったので、この不可解な項目が適用され、アマチュアとして扱われました。
そのため、大谷翔平選手はメジャーで、マイナー契約である最低金額「54万5000ドル」(約6000万)からのスタートすることになりました。
【マイナー契約】とは、
日本の選手がメジャーで活躍する際、球団とのメジャー契約を結んでメジャーリーグに行くか、マイナー契約で行くかの選択になります。
メジャーリーグでは、メジャー契約なしでは、メジャーリーグで活躍することはできません。また、マイナー契約というのは、メジャーリーグでの活躍が確約されていないことを意味します。
メジャーリーグでプレーするためには、春のキャンプやオープン戦で結果を出さないと、メジャーに上がることはできません。
そのため、春のキャンプではマイナー契約を結んだ選手や、メジャー契約を狙う無所属の有名選手もいます。
引用元:https://www.ketatigaimajorbaseball.com/
日本の歴代メジャーリーガーだった、野茂英雄選手や桑田真澄選手らも、マイナー契約からスタートし、晴れてメジャーデビューを果たしました。
引用元:日本人のマイナーリーグ選手一覧
当時の大谷翔平選手は、このような『新労使協定』による不利な条件でもマイナー契約をし、夢のメジャーリーグへ挑戦する決意をしたわけですね。
あれから約4年、大谷翔平選手は数々のタイトルを獲得し、投手・打者の二刀流としてもすばらしい成績を叩き出しました。
また、ア・リーグのMVPをはじめとして、日本人初となるシルバースラッガー賞など、数々のタイトルを獲得し、大谷翔平選手のファンはさらに盛り上がりを見せています。
打撃・走力・守備・投球を総合的に判断しても、大谷翔平選手の年俸はとんでもない破格の大型契約になると予測できるでしょう。
大谷翔平の年俸400億円の可能性は?
引用画像:東京新聞TokyoWeb
大谷選手の年俸総額400億円超えの可能性は、十分考えられる年俸だと言えます。
それどころか、同僚のトラウトの年俸を超える、超高額の契約があるのではとも報じられています。
大谷は今季がFA権を満たすメジャー6年目。エ軍と契約延長の可能性もあるが、オフにはFAとなる。投打二刀流をこなす唯一無二の存在だけに、相場は同僚トラウトが19年から結ぶ12年4億2600万ドル(約575億円)の歴代最高額超えどころか、5億ドル(約675億円)の可能性も報じられている。
引用元:日刊スポーツWBC
理由1:ベースボール・リファレンス評価
データ専門サイト「ベースボール・リファレンス」によると、

「二刀流・大谷」の貢献度は、WAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を示す指数)は、非常に評価が高い。
<2022年現在のWARの点数>
アメリカンリーグの「FanGraphs」版WARのランキングでは、大谷翔平選手(野手)は、5.1点の10位にランクインしています。

大谷翔平選手の野手としての5.1点は、どう考えてもメジャーリーグの中で貢献した点数とは言い難い点数です。
しかし、大谷翔平選手は、「野手」と「投手」の二刀流。
大谷翔平選手の場合、2021年に活躍した「投手」として貢献した点数が、それに追加され加算されることになります。
「Baseball Reference」のWARの算出によれば、
大谷翔平選手の「野手」としてのWARは4.9点、「投手」としてのWARは4.1点で、合計9.0点になり、全メジャーリーガーの中で最も高い数値を叩き出しています。
「Baseball Reference」の算出法によるWAR(rWARという)によれば、大谷の野手としてのWARは4.9、投手としてのWARは4.1で、合計9.0となっており、こちらでも全メジャーリーガーの中で最も高い数値を記録している。
引用元:現代イズメディア
「WAR(Wins above Replacement)」とは、「勝利への貢献」という尺度を使うことにより、従来の指標では比較が難しかった選手同士でもフェアな評価が可能になる。
つまり、「そのポジションの代替可能な選手に比べてどれだけ勝利数を多く勝てるか」というのを表わした数値です。
三冠王と20勝投手をはかりにかけることもできれば、投打の「二刀流」の貢献度を知ることもできる。
引用元:日本経済新聞
理由2:ファンタジーベースボール評価
ファンタジーベースボールのアナリストが評価した、投手・打者部門で、大谷選手が上位にランクインした記事が掲載されています。
2022年ファンタジーベースボール(仮想野球ゲーム)の特集を掲載し、エンゼルス・大谷翔平投手(27)が総合ランキングで打者では全体14位、投手としても同18位に入った。引用元:東スポweb
また、Fantacy Prosによるコンセンサスランキングでは、大谷翔平選手は第7位にランクインしています。

引用元:Fantacy Pros
理由3:球団の評価
エンゼルス球団によると、
本塁打数1位の選手が先発マウンドに立ったのは1921年のベーブ・ルース以来、100年ぶりの快挙。大谷選手は「すごくうれしいこと」とはにかんだ。
引用元:読売新聞オンライン
このことからも、大谷翔平選手は、球団からも歴史上の人物と比べられるほどの快挙を成し遂げたとして評価されています。
理由4:チーム選手の大型契約
エンゼルスには、野球界最高の大型契約、12年総額4億2650万ドル(約469億円)のマイク・トラウトが在籍しています。
その他にも、7年総額2億4500万ドル(約270億円)のアンソニー・レンドン長期大型契約を結んでいます。
上記の理由から、これまで成し遂げてきた、二刀流の大谷選手の成績を考えると、マイク・トラウトと同じ、もしくはそれ以上とも考えられますね!
理由5:メジャーで獲得したタイトル
- シーズンMVP:1回(2021年)
- 新人王(2018年)
- シルバースラッガー賞(指名打者部門)
- コミッショナー特別表彰
- エドガー・マルティネス賞
- プレイヤー・オブ・ザ・マンス:2回(野手部門:2021年6月・7月)
- ルーキー・オブ・ザ・マンス:2回(2018年4月、2018年9月)
- プレイヤー・オブ・ザ・ウィーク:4回
- ロサンゼルス・エンゼルス最優秀選手賞:1回(2021年)
- ニック・エイデンハート最優秀投手賞:1回(2021年)
- ESPY賞「ベストMLB選手」部門(2021年)
- プレイヤーズ・チョイス・アワーズ 年間最優秀選手・優秀選手:1回(2021年)
- オールMLBチーム
- ファーストチーム指名打者:1回(2021年)※日本人選手初
- セカンドチーム先発投手:1回(2021年)
大谷翔平の年俸の推移
日本ハムファイターズからの大谷選手の年俸の推移を見てみましょう
シーズン(年齢) | 年 俸(円) | ド ル ( $) | 所属球団 |
2013年(19歳) | 1500万円 | 日本ハム | |
2014年(20歳) | 3000万円 | 日本ハム | |
2015年(21歳) | 1億円 | 日本ハム | |
2016年(22歳) | 2億円 | 日本ハム | |
2017年(23歳) | 2億7000万 | 日本ハム | |
2018年(24歳) | 約6000万 | 54万5000ドル | エンゼルス |
2019年(25歳) | 約7200万 | 65万5000ドル | エンゼルス |
2020年(26歳) | 約7700万 | 70万ドル | エンゼルス |
2021年(27歳) | 3億3000万 | 300万ドル | エンゼルス |
2022年(28歳) | 6億5000万 | 500万ドル | エンゼルス |
2023年(29歳) | 33億円※ | 3000万ドル | エンゼルス |
※1ドル110円で換算
※FA前で年俸調停権を持つ選手としても、史上最高年俸
大谷選手のような二刀流の選手にとっては、やはり、今の年俸は安すぎると言えるでしょう。
大谷翔平のフリーエージェント(FA)権取得
大谷選手は、今年で5年目のシーズンを迎えており、順調にいけば今年2023年オフにFAとなります。
「FA」フリーエージェントとは、
どの球団とも選手契約を結べる権利をもつ選手のことを言います。
また「FA権」とは、NPB(日本野球機構)が定めた規定に達した選手に与えられる権利のことです。基本的にはオフシーズンに所属球団と契約を進めますが、FA権を行使すると他球団とも交渉することができるようになります。
参照元:パ・リーグ.com
もし、大谷選手がこのFA権を獲得すれば、投打二刀流の活躍を欲しがる他の球団から、歴史上に残るようなオファーが来るのは、ほぼ間違いありません。
逆に、大谷選手から提示した年俸をいらでもいいので受け入れます、という球団も出てくる可能性もあります。
もしくは、大谷選手をエンジェルスに残留させるため、FA権獲得の前に、エンジェルス側から、かなり思い切った大型の年俸契約を提示してくることも考えられます。
とにかく、大谷選手の獲得の争奪戦はもう始まっている!ということです。
大谷翔平の他球団のオファー
大谷翔平選手が、エンゼルスの契約に合意しない可能性もあります。
その場合は、もちろん他の球団からのオファーが殺到するのは間違いありません。
- ロサンゼルス・ドジャース
- サンディエゴ・パドレス
- ニューヨーク・ヤンキース
- シカゴ・カブス
の4球団からオファーが殺到すると予測しています。
大谷が契約延長に合意しない可能性もある。その場合、他球団からのオファーが殺到するかもしれない。同メディアはロサンゼルス・ドジャース、サンディエゴ・パドレス、ニューヨーク・ヤンキース、シカゴ・カブスの4球団を移籍先候補に挙げた。引用元:ベースボールチャンネル
大谷翔平の今後の年俸予想
ベースボールコメンテーターのAKI猪瀬さんは、
大谷翔平選手がFA権を取得すると、2023年オフには500億円くらいの年俸になると予想。
エンゼルスの大谷翔平選手は、現在、労使協定の制限で年俸を低く抑えられており、球団と2年850万ドル(およそ9億7000万円)の年俸だが、FA権を取得する2023年オフには「500億円くらいの年俸になるんじゃないか」と、AKIは期待を込めて語った。引用元:Yahoo ニュース

大谷翔平|まとめ
今回は、大谷翔平選手の今後の年俸はどうなるのか、という内容をご紹介しました。
もしかすると、二刀流大谷翔平選手の年俸は、今後メジャーリーグの歴史を塗り替えてしまうほどの、超大型の契約が結ばれる可能性は確実ですね。
今、私たちが見ている大谷翔平選手の二刀流の活躍は、世界の野球界でも歴史に残る名シーンを目の当たりにしているのかもしれません。
日本から大谷翔平選手を全力で応援しましょう!