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安倍晋三元首相の国葬は賛否両論!反対が過半数でも強行する理由

7月22日に閣議決定で、銃殺された安倍晋三元総理大臣の国葬を、9月27日に東京都千代田区の日本武道館で行うことを決定されました。

安倍晋三元総理の国葬の参列者数については、昭和42年の吉田茂元首相の国葬と同じ規模の約6千人で調整しているそうです。

各国の外交団の参列希望だけでも、吉田茂元首相を上回ることが予想されているそうです。

しかし、8月7日現在のJNN世論調査では、安倍晋三元総理の国葬に、「反対」45%「賛成」42%を上回っています。

そんな、国民の「反対」が半数以上にもかかわらず、国葬の準備が確実に進められています。

安倍晋三元首相の国葬【賛成意見】

安倍晋三元首相の国葬を行うことに対しては、賛否両論の意見が上がっています。

反対意見が多い中、若い世代でも、多くの”賛成派”の意見が上がっているようです。

「在位3188日で憲政史上最長の内閣総理大臣というだけでも、国葬にすべき」


引用画像:nippon.com

「日本人の殆どは国葬を望んでいる。海外からも当然そうなるだろうと思われてるのに国葬にしなかったら日本人の品位と常識が疑われる。」

また、林外務大臣は、次のように述べています。


「すでに各国から極めて多数の弔意メッセージが寄せられ、安倍元総理が外交で残された大きな足跡を感じている。海外からの参列者への接遇などに遺漏のないよう対応していく」

引用元:NHK政治マガジン

 

安倍晋三元首相の、長年の総理大臣として務めた人物として国葬を行うべき、という人や、諸外国からの目を気にする人もいるようです。

実業家である、ゆろゆき(西村 博之)氏も、国葬を行う事に賛成しています。


このように、安倍晋三元首相は、”国葬を行うに値する”、と考えている人も多くいるようです。

安倍晋三元首相の国葬【反対意見】

一方、安倍晋三元首相の国葬を行うことに、反対の意見も多くあります。

安倍晋三元首相は、

「国葬に値する功績を挙げたのか」

「税金の無駄遣い」

「生前の安倍氏のネガティブな面までを肯定したくない」

など、過去の功績を疑問視する意見もあります。

また、政府の出した閣議決定に対して、市民団体では抗議の声も上がっています。

反対している市民団体によると、11もの団体が抗議活動に参加し、個人での参加者も含めると約400人が参加したとのことです。

抗議団体の代表は、参加者の前で演説をし

「安倍元総理大臣のこれまでの実績の負の部分を隠すことになる」

「国葬を行うことで国民に弔意を強要することになる」

という内容を主張する場面もありました。

反対運動の参加者たちは「国葬反対」「国葬の政治的利用を許さない」などのメッセージカードを掲げ、総理大臣官邸に向かって行進しました。

さらに、社民党の福島党首も、この抗議活動に参加し、


「佐藤栄作・元総理大臣の葬儀も法的な根拠がないということで国葬にはならなかった。安倍元首相の国葬も法的な根拠がないのに国葬を実施するのはおかしい。」

引用元:NHK政治マガジン

と述べています。

国葬を行うのに、もう1つの大きな問題は、1億円以上もの国民の税金が使われる、という事です。

たしかに莫大なわれわれ国民の税金が使われるのなら、まずは国民からの理解を得ないと、納得しない国民も多いでしょう。

そんな国民にとっても大切なことを、反対意見も聞き入れず、閣議決定のみで国葬を行う計画は、まだまだ国民からの反感を買ってしまいそうです。

国葬は反対意見が半数超えても強行する理由

NHKの世論調査や、熊本日日新聞の調査では、反対派の意見が大きく上回っていました。

国民のなかでは反対派の意見が多く上がっているのにも関わらず、そこまでして国葬を強行しているのはなぜか?

国葬を強行しようとしている理由として、安倍晋三元首相の死を政治利用しようとしているのではないか、という声が上がっています。

諸外国から多くの弔意が示され、葬儀への参列の意思表示をする外国首脳も居る…そんな中での国葬は、外交上のメリットが大きい、という意見もあります。

また、安倍元首相の国葬行うことで神格化し、自民党を宣伝、自民党や創価学会の理想としている世界を作ろうとしていると、思っている人もいるようです。

国葬をした過去の偉人

引用画像:日テレNEWS

今回は安倍晋三元首相の国葬について大きく話題になっていますが、これまでにも国民の税金を使用して、首相の経験者を国葬や合同葬を行ったこともありました。

戦前には、岩倉具視や山本五十六、伊藤博文などの国葬が営まれましたが、戦後に営まれたのは1967年の吉田茂氏だけです。

また、吉田茂氏の国葬は、過去にない例外的なものでした。

近年では、内閣と自民党での合同葬が主流に行われています。

最も最近では、2020年に行われた中曾根康弘氏があります。

安倍晋三元首相の家系図


引用画像:Twitter

ここで、安倍晋三元首相の家系図を確認して見ましょう。

上記の安倍晋三元首相の家系図をさかのぼると、歴代の吉田茂元首相、佐藤栄作元首相は、すべて親戚関係にあります。

岸信介元首相は、安倍晋三元首相の祖父です。

SNS上では、安倍晋三元首相の家系図をみて、歴代の内閣総理大臣の多くが親戚ばかりであり、「日本は本当に民主主義」なのか、という疑問を持つコメントもありました。

国葬を決定する偉人の規定がない!【まとめ】

安倍晋三元首相の国葬について、賛否両論があります。

どちらの意見が正しい、間違っているというのではなく、それぞれの意見には正当な理由があってのことだと思います。

国葬は、国家全体で行われる国の葬儀だということ。

われわれ国民の税金を使って、政党や政治家、宗教団体だけで執り行われる葬儀ではありません。

国民の事を忘れてはいけませんね。

例えば、国民栄誉賞を例にすると、この栄誉賞には明確な規定があります。

 

  • 広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする。
  • 「民間有識者の意見を聞く」と定めており、首相の要望だけでは決められない仕組みになっている。

引用元:内閣府

とされています。

国民栄誉賞を決定する場合も、少なからず反対意見はありますが、国民のほとんどは賛成であり、納得し賞賛するものであります。

また、国民栄誉賞を授与した偉人は、この国民栄誉賞表彰規定に基づいて授与されます。

しかし、国葬はどうでしょう。

国葬とは、国家に功労のあった人(君主、皇族、王族、政治家、軍人、学者、芸術家、宗教家、環境保護活動家など)の死に際し、国家の儀式として、国費をもって行われる葬儀のことである。

国葬には、明確な基準はなく、ただ「国家に功労のあった人」というだけです。

国葬に関する規定というものが、あやふやなのも今回の問題にあるのではないでしょうか?

今回の、安倍晋三元首相の国葬は、国民も政府も納得した上で行うべき儀礼であり、反対意見を無視した形での国葬には根強い反発がありそうです。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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