愛媛県松山市、炎天下の午前9時頃に「子供2人が乗ったまま車のドアがロックされた」と、子供の母親から通報があった。
母親が車を降り、車のドアを閉めたところ、なぜか車のドアがロック、鍵は車の中…。
炎天下の中、車の中に残された小さな幼児(男児2歳と生後4か月の乳児)の命が危ない!
警察がすぐに駆けつけ、車のドアを開けようとするが、そう簡単に開くはずがない。
一刻の猶予も許されない状況の中、二人の幼児を救ったのは、車のドアをわずか5分で解除した、イケメン自動車整備士さん。
この自動車整備士の必殺技のおかげで、二人の幼児の命は無事助かりました!
最近、世間では暗い話ばかりですが、久しぶりにこのような感動できるニュースを聞いてほっとした。
2人の幼児を車に残したまま車のドアがロック
母親によると、鍵が入ったカバンが車内にある状態で、内側からカギがかかってしまった状態で車のドアが開かない…。
車の中には、小さな幼児(男児2歳と生後4か月の乳児)が取り残されている。
その時の、愛媛県の松山市は、気温が35度を超える猛暑日で、朝の午後10時の時点でも、31度近くあったそうです。
警察へ通報してから約10分後、現場に駆け付けた署員が、車のドアを開けようとしたが、そうかんたんに解除できない。
このまま長い時間、車の子供たちを放置していると、
「脱水状態になってしまう!」「意識が無くなってしまう!」という、命にかかわる、一刻を争う緊急事態だった!
駆けつけた署員は、「プロの方でないと車のドアロック解錠は難しい」と判断し、現場近くにある、車に詳しい自動車整備業者に応援を頼むことにした。
すぐに現場に駆けつけてくれたのは、有田憲司さん(37)。
まさしく、この有田憲司さんが、二人の幼児を車から解放させた、自動車整備士である。
有田憲司さんは、松山市の現場近くで「有田モータース」という自動車整備業経営する、プロの自動車整備士さん。
しかし、車のドアがロックされてから、かなりの時間が経った、窓の開かない車内の中は、想像を超える暑さだっただろう。
有田憲司さんはすぐに駆けつけて、車のドアロックを”わずか5分”で解錠し、二人の幼児の命を救った!
自動車整備士さんのプロ意識がすごい
有田憲司さんは、接客途中だったにもかかわらず、最優先して現場に駆け付けてくれました。
車内は、運転席で汗だくで泣きじゃくる男児(2)と、後部座席のチャイルドシートでぐったりした様子の生後4か月の乳児。
この幼児の状況を判断して、脱水症状や熱中症になることを心配して、急いで救出作業に取りかかってくれました。
自前の解錠工具を駆使して、そうかんたんには開けられない車のドアを、”わずか5分”ほどで開けることに成功していたです。
これは、プロの車整備士さんしかできない職人技です!
もし、素人の方や車にまったく知識がない人が、この作業を続けていたら時間だけがかかり、最悪の事態になっていた可能性もあったでしょう。
有田さんが駆け付けた時には、現場近くに住んでいる住民と母親で車ホースで水をかけて、少しでも車内の温度を下げようと必死だったようです。
警察署員・車整備士さん・近所の住民のすばらしい連携の行動があって、2人の幼児は救急搬送することもなく無事だったそうです!
幼児を救助した自動車整備士に感謝状
引用画像:読売新聞オンライン
炎天下の中、車の中に取り残された子供を救出したとして、松山市の自動車整備業を営む有田憲司さん(37)は、愛媛県警松山西署から感謝状を受け取りました。
あの時、署員から応援の要請があった有田憲司さんは、対応中だった接客を中断し、現場にすぐに駆けつけてくれました。
当時、有田憲司さんは、現場で二人の幼児を救出したあと、その代金も受け取らなかったとのこと。
そんな有田憲司さんに対して、愛媛県警松山西署は「強い責任感を持って協力し、迅速かつ適切に行動してくれた」として、”感謝状”を贈りました。
当初、母親から有田さんへ費用支払いの申し出があったのですが、「命が助かったのならいい」と言って受取を拒否、
また、署からの感謝状贈呈も「だいそれたことはしていない」と断っていたそうです。
「人助けになる仕事をしたい」といつも妻と話していたそうで、
今回の感謝状贈与に対して「仕事の成果が形になるから」と、感謝状を受けとってくれたそうです。
7月26日、感謝状を受け取った有田憲司さんは、下記のようにも語っていました。
「声をかけてくれた警察官、接客中に現場へ行かせてくれたお客さん、みんなで救った命だから、その人たちにも感謝したい」引用元:読売新聞オンライン
有田憲司さんという方は、他者を思いやるやさしさを持つ、誠実で謙虚な素晴らしい方ですね!
車の中に子供が取り残されたらどうする?
もしも不注意やドアの故障などで、炎天下で車のドアがロックされ、車のなかに子供が取り残されてしまった場合、どうすればよいのでしょうか?
日本自動車連盟(JAF)によると、真夏で気温が最も高い日中では、エンジンを切った状態の車内の温度は、30分で40度~50度を超えます。
乳幼児は、体温調節機能が未発達なので、短時間で体温上昇が激しく、死に至ってしまうこともあるそうです。
もしも、炎天下で駐車しておくときは、
- 予備の鍵を必ず準備
- 子供を残したまま絶対に車から離れない
- 炎天下は日中の暑い時間帯などを避ける
などの注意を徹底することが大切です!
今回のように車のドアを閉めただけで、なぜ中からロックされたのか不明ですが、
このような事態に遭遇した時の解消法を、事前に車のメーカーに確認しておきましょう。
また、今回の同じ事態になった時のことを想定して、近くの自動車整備のお店なども把握しておくと安心ですね。
小さな子供を持つ親は、子供から目を離さないようにして、日々の行動を常に慎重にあらゆるリスクを想定をしながら行動しないといけませんね!
幼児を救出した自動車整備士【まとめ】
今回は、車のドアロックで幼児を救出した自動車整備士さんについてご紹介しました。
今回のような、有田憲司さんが行った素晴らしい対応に、賞賛の声が多く上がっています。
命を預かる車の整備をしてくれる車整備士は、プロ職人としてすごいんだ、ということをあらためて認識しましたね!
こんな素晴らしい対応が、世間で広がってほしいです!